東映元社員の女性 長時間労働やセクハラで会社を提訴 適応障害患い退社[2023/12/15 11:07]

 大手映画製作会社「東映」でドラマや特撮シリーズなどの制作を担当していた20代の元女性社員が長時間労働やセクハラなどを受けたとして東映を提訴しました。

 東映元社員(20代):「東映が作っているヒーロー番組との矛盾を感じました。ヒーローはいないなと思いましたし、この世は力が強いものが強くて、やりきれないなという思いです」

 女性は2019年に大手映画制作会社「東映」に入社し、ドラマや仮面ライダーなどの特撮シリーズの制作に携わっていました。

 2019年9月ごろから、男性スタッフから「会いたい」などと何度も連絡があったり、「寒いね。こんなぶかぶかの手袋だと温まらないでしょ」と言って手袋の上から手を握られたりするセクハラを受けました。

 女性が会社のハラスメント窓口に相談したところ、「ハラスメントは当たり前だから我慢しなさい」などと不適切な対応を受けたということです。

 さらに、女性は最大で120時間以上の長時間労働を強いられたことなどから適応障害を患い、去年、退職しました。

 女性は今月14日、東映に対して慰謝料や未払い分の賃金として約600万円の支払いを求めて東京地裁に提訴しました。

 女性は「映像業界、メディア業界全体の改革意識の改革につながってほしい」と話しています。

 これについて東映は「訴状が届いていないので提訴を把握していない。詳細は分かっていない。コメントは差し控える」としています。

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