■今季初寒波 大雪、猛吹雪警戒
17(日)、18(月)は真冬並みの寒気が流れ込み、
西日本や名古屋などで初雪ラッシュとなったほか
日本海側を中心に積雪が急増しています。
21(木)〜23(土)は
今回よりも寒気がさらに強く、長い期間居座る
「寒波」となる見込みで
年内では一番警戒が必要となりそうです。
■暖冬だからこその注意点
暖冬傾向でも大雪にならない訳ではありません。
むしろ、暖冬だからこそ
降ればドカ雪となるリスクが潜んでいます。
ポイントは海水温です。
今年(2023年)は例年より気温が高かったために
日本列島付近の12月の海水温も
平年を大幅に上回っています。
北日本ほどその傾向が顕著で、
東北では平年より5℃以上高いエリアもあります。
■寒気と海水温の温度差大
こうした海水温が高いところに強烈な寒気が南下すると
上空との気温差が大きくなり
大気の状態が不安定になることで
雪雲がより発達しやすくなります。
海水温が高いと、より湿った雪も降りやすく
電線の着雪による停電などの危険も高まります。
■リードタイムの活用を
暖冬少雪傾向の時は今回のような
短期集中型の大雪に警戒が必要です。
大雪は台風のときよりもピークの時間が
予報と実況でズレがでにくいため、
予報にあわせて、事前に準備をすることが可能です。
早めの対策が心の余裕にも繋がります。
この1週間は雪への万全な備えをしましょう。
テレビ朝日気象デスク 久能木百香
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