滝山病院患者暴行問題 第三者委が調査報告書公表 「院内全体でモラルハザード」[2023/12/18 17:55]

 複数の看護師が入院患者に暴行を加えたとされる東京・八王子市の精神科病院「滝山病院」について、弁護士による第三者委員会が調査報告書を公表しました。

 18日に公表した調査報告書によりますと、滝山病院では去年1月以降、5人の看護師が入院患者の頭を殴ったなどとして、略式起訴されて罰金刑が確定しています。

 調査報告書では、院内で虐待が常態化した原因について「職員の高い非常勤率と硬直化した人事のもとで人権意識の欠如が漫然と容認され続け、改善の機会がなかった」としたうえで、「院内全体でモラルハザードが生じた」と指摘しました。

 また、再発防止については「全職員向けの虐待防止や人権意識を高めるための研修を定期的に実施する」ことなどを提言しました。

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