安倍派・二階派事務所に強制捜査 政治資金巡り 東京地検特捜部[2023/12/19 12:26]

 自民党派閥の政治資金パーティーを巡る問題で、安倍派や二階派の事務所に東京地検特捜部が家宅捜索に入りました。

 特捜部が家宅捜索に入ったのは、安倍派の政治団体「清和政策研究会」や二階派「志帥会」の事務所です。

 関係者によりますと、安倍派と二階派では、パーティー券の販売ノルマを超えた収入が所属議員側にキックバックされ、収支報告書に記載されていない政治資金規正法違反の疑いがあります。

 キックバックの総額は去年までの5年間で、安倍派がおよそ5億円、二階派が1億円以上とみられます。

 安倍派では幹部を含む数十人の所属議員側に記載のないキックバックが渡っていた疑いがあり、議員への任意聴取も始まっています。

 安倍派の会計責任者はキックバックについて、「記載しなければいけないことはわかっていた」と特捜部の任意聴取に説明していて二階派の会計責任者も一部の収入について記載がないことを認めているということです。

 また、安倍派では実際の収入とは別にキックバック分を除外した金額を記載した2つの帳簿で資金を管理していたとみられていて、二階派でも組織的な関与が疑われることから、特捜部は強制捜査に踏み切ったとみられます。

 特捜部は家宅捜索で押収した資料などから資金の流れについて調べを進めるものとみられます。

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