連帯責任?千葉市消防局、全職員に「年内飲酒禁止」一人晩酌も× 専門家「副作用も」[2023/12/25 11:00]

 千葉市消防局は、20代の男性消防士が酒気帯び運転をして追突事故を起こしたとして、今月7日に懲戒免職処分にしました。男性消防士は事故の前、テキーラなどおよそ20杯を飲んでいたということです。

 この不祥事を受けて千葉市消防局が打ち出したのが、あらゆる場面での「飲酒禁止」です。対象は全職員およそ960人で、忘年会はもちろんのこと、家での一人晩酌も許されません。

 「連帯責任」ともいえる対応に、街の人からはこのような声が聞かれました。

40代
「ちょっとかわいそうですよね。1人のためにそれはちょっと厳しいと思うけど」

30代
「1人がそういうことをやってしまうと、全体としての印象が悪くなってしまうので、仕方がない分はあるかな」

 組織マネジメントに詳しい専門家は、公務員のプライベートでの行動を制限できる法的な根拠はないと指摘したうえで、このように話します。

同志社大学政策学部 太田肇教授
「短期的には不祥事が減るというような効果はあるかも知れませんが、その副作用にも注目する必要があると思います。つまり、決められたルールは守るけれども、それ以上のことはやらないという、管理を強化した他の自治体でもしばしば聞かれる副作用ですね」

(「グッド!モーニング」2023年12月25日放送分より)

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