能登半島地震 被災地で断水続く 避難生活長期化で感染症リスクも[2024/01/09 15:00]

 能登半島地震の影響で、石川県では広い範囲で断水が続いています。感染症のリスクも高まっていて、厚労省は避難所などでの対策を呼び掛けています。

 厚生労働省によりますと、9日午前7時半の時点で石川県の七尾市、輪島市、志賀町、中能登町など13の市や町で断水が続いていて、今もおよそ6万軒に影響が出ています。

 富山県でも4228軒が断水していて、給水車などで対応にあたっています。

 石川県内では9つの医療機関で断水しているほか、145の高齢者施設で断水や停電が続いているということです。

 厚労省は石川県から要請があったおむつや生理用品、マスクなどを順次届けているほか、DMAT=災害派遣医療チームやDPAT=災害派遣精神医療チームを派遣しています。

 薬局にも被害が出ていることから医薬品を供給するための特殊車両=モバイルファーマシーを派遣し、避難所などでも薬を処方できるよう活動を始めています。

 また、被災地ではインフルエンザやノロウイルスなどの感染が報告されています。

 避難生活の長期化で感染症のリスクが高まっていることから、現地に厚労省の職員や専門家を派遣し対応にあたっています。

 避難所などでのせきエチケットや手洗い、換気など基本的な感染症対策を呼びかけています。

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