【能登半島地震】富山・黒部峡谷のトロッコ電車 線路が損傷 県内3500軒超で断水続く[2024/01/10 22:06]

 能登半島地震の影響で富山県内でも3500軒以上で断水が続いていますが、黒部峡谷鉄道のトロッコ電車の線路や世界遺産の合掌造りの建物などで被害が出ていることが分かりました。

<トロッコ電車の線路が落石被害>
 黒部峡谷鉄道によりますと、トロッコ電車の鐘釣橋の線路への落石で枕木が2本落ちたり、橋桁の鉄骨が曲がったりするなど複数の損傷が確認されたということです。

 雪解けを待ってすべての路線を確認するということで、復旧時期は未定となっています。

<世界遺産の合掌造りでも>
 南砺市の世界遺産「相倉合掌造り集落」では、相倉民族館の屋根裏の梁(はり)が破損したり、屋根が傾いたりする被害が確認されました。

 南砺市によりますと、相倉民族館は1872年に建てられた建物で、大規模な修繕計画があったところに今回の地震の影響を受けた可能性があるということです。

<富山県の3500軒以上で断水続く>
 富山県によりますと、10日時点で県内の人的な被害は重傷者3人を含む41人で、住宅は氷見市で全壊16軒を含む38軒が全半壊、高岡市で6軒が半壊となるなど合わせて1873軒が被害が確認されています。

 また、氷見市では沿岸部の液状化被害の大きい道の駅周辺などを中心に1780軒で断水し市内全域の復旧のめどはいまだ立っていないということです。

 県全体では3500軒以上で断水が続いています。

画像:黒部峡谷鉄道

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