大学共通テスト本試験の全日程終了 カンニングペーパーや定規使用など4人が不正行為[2024/01/14 23:20]

 大学入学共通テストは本試験の日程を終えました。試験時間の不足や監督者の対応ミスなど2日間で50人が再試験の対象となりました。また、全国で4人の不正行為が確認されました。

 今年で4回目となる大学入学共通テストはおよそ49万人が出願し、本試験となる13日と14日の2日間に全国668の会場で実施されました。

 大学入試センターによりますと、2日目は試験監督の対応ミスや公共交通機関の遅延によって4つの会場で試験開始時間の繰り下げがありました。京都府と愛知県の会場では試験場側の対応ミスでそれぞれ1人ずつが再試験の対象になりました。再試験の対象者は1日目の48人と合わせて50人となっています。

 また、全国で4人の不正行為が確認されました。東京都で「解答やめ」の指示後に解答を継続、岐阜県では「理科」の試験で定規の使用があったということです。山口県と広島県の会場ではカンニングペーパーを使った不正行為が確認されました。この4人はいずれも失格となりました。

 2022年に試験問題が流出した事件を受け、2023年実施からは会場の見回りを増やすなどの対策が行われていますが、スマートフォンなど電子機器の使用は確認されませんでした。

 14日午後10時時点で目立ったトラブルはなく、全国的に大きな混乱はありませんでした。

 27日と28日には東京都と京都府に石川県を加えた3つの会場で追試験が予定され、能登半島地震によって被災した受験生などが対象になっています。

 17日には平均点の中間発表、2月5日に最終結果の発表が予定されていて、科目ごとの平均点の差が大きい場合の得点調整の有無については19日に発表されます。

 現在の6教科30科目での出題による共通テストは今回で最後となり、来年の2025年から新しい学習指導要領に対応して「情報」を含む7教科21科目へと再編されます。

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