全国の地震確率更新 宮城沖は「30年で最大90%」火事より高く 政府・地震調査委[2024/01/16 23:45]

 政府の地震調査委員会は、日本各地で想定される大地震が発生する確率を更新しました。宮城県沖を震源とするマグニチュード7クラスの地震について、30年以内に発生する確率を「70から90%」と引き上げました。

 地震調査委員会は、日本各地の活断層や海溝型地震を対象に長期的な地震の発生確率を試算し、年に1回公表しています。

 15日に公表された最新の評価では、宮城県沖で想定されるマグニチュード7.4前後の大地震について、30年以内に発生する確率を「70から90%」としました。

 1年前より5%引き上げられています。

 委員会はこの理由について「前回が2011年で、発生する間隔が38年に一度程度と短いため、変化が大きくなる」としています。

 地震観測の専門家の平田直委員長は会見で「2011年の東日本大震災より高い津波が来る可能性もあり、注意してほしい」と話しました。

 また、評価の見方については個人の見解として「30年以内に火事に遭う確率がほぼ1%であることと比べてほしい」と述べ、全国どこでも大地震に備えるべきだと訴えました。

 今回の評価は地震調査委員会のホームページで詳しく見ることができます。

こちらも読まれています