元日深夜の「震度7」誤発表、過去データがメモリに残り… 再発防止済み 気象庁[2024/01/17 17:13]

 気象庁は元日の深夜に「震度7の地震を石川県で観測した」と誤った発表をしたのは、メモリに残っていた実際の「最大震度7」のデータが何らかの問題で発表されてしまったためだったと明らかにしました。

 気象庁は午後11時3分に石川県で最大震度7などの大きな揺れを観測したとの情報を一時、発表しました。9分後には実際の最大震度は震度3だったと訂正し、謝罪しました。

 この原因について気象庁は17日、元日の夕方に実際に発生した「最大震度7」の情報が気象庁の地震システムのメモリに残っていて、その古い情報が誤って発表されたためだったと明らかにしました。

 地震システムに何らかの不具合があるとみて、調査中だということです。

 直前の大地震のデータをメモリに残すのは、これまでは通常の運用で地震の情報を効率的に更新するためでしたが、今回の問題を受けて一度ずつデータを消す運用に改めました。

 運用を変えても今後の情報の発表に遅れはないということです。

 気象庁の森長官は17日の就任会見で「混乱を生じさせたことはおわび申し上げる」と陳謝しました。

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