“人食いバクテリア”劇症型溶血性レンサ球菌感染症の患者数が過去最多に 厚労省[2024/01/18 13:58]

 “人食いバクテリア”とも呼ばれる「劇症型溶血性レンサ球菌感染症」の患者報告数が過去最多となったことが分かりました。

 国立感染症研究所によりますと、去年の「劇症型溶血性レンサ球菌感染症」の患者報告数が1999年の調査開始以来、過去最多となりました。

 コロナ禍で患者数は減少していましたが、去年の速報値は941人で、これまでに最も多かった2019年の894人を上回りました。

 「劇症型溶血性レンサ球菌感染症」は主に「A群溶血性レンサ球菌」によって引き起こされ、50歳未満を中心に報告数が増加しているということです。

 初期症状は咽頭痛、発熱、吐き気、倦怠(けんたい)感などで、発病から数十時間以内に呼吸不全や多臓器不全を起こします。

 急激で劇的な病状の進行が特徴で、致死率が、およそ3割と極めて高い感染症とされています。

 これを受けて厚労省は、17日、患者から採取した検体の菌株の解析を行うよう自治体に通知を出しました。

 また、感染予防策として手指の消毒や咳エチケットなどを呼び掛けています。

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