厚労省 年金支給額2.7%引き上げを発表 物価・賃金の上昇に追いつかず[2024/01/19 14:37]

 厚生労働省は2024年度からの年金の支給額を2.7%引き上げると発表しました。物価や賃金の上昇に伴う引き上げで、2年連続の増額です。

 公的年金の支給額は物価や賃金の変動に応じ年度ごとに改定されます。

 厚労省は去年の物価が3.2%上昇し過去3年間の名目賃金が3.1%上昇したことを受け、年金の支給額について今年の4月から2.7%引き上げることを決めました。

 年金の引き上げは2年連続です。

 ただ、将来世代の年金水準を確保するための仕組み「マクロ経済スライド」が適用されたため、本来3.1%の引き上げ率となるところを0.4%低く抑えられています。

 具体的な支給額では、会社員などが加入する厚生年金の場合、40年間働いた夫と専業主婦のいわゆる「モデル年金」世帯で今年度より6001円増えて月額23万483円になります。

 自営業やフリーランスの人などが加入する国民年金は、満額で1750円増えて月額6万8000円になります。

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