能登半島地震 内陸の別の断層も動いたか 志賀原発から約9km[2024/01/21 21:08]

 活断層の専門家が、能登半島地震で、半島の北側の海底にあり震源域とされる活断層に加えて、内陸部でも別の断層が動いた可能性を指摘しました。

 名古屋大学の鈴木康弘教授ら日本地理学会のグループによりますと、元日に震度7の揺れを観測した石川県志賀町の北部で、地表に数十センチのずれなどの変形が5カ所で見つかりました。

 今回の地震によりできたもので、長さは3キロ以上に及び、さらに海に向けても続いている可能性があると指摘しました。

 この地表の変形は、以前から知られていた富来川南岸断層に沿っていて、最も近い北陸電力の志賀原発からはおよそ9キロの距離にあるということです。

 今回の指摘について国の原子力防災政策を担当する伊藤大臣は、19日の会見で、「今回得られた知見を踏まえて原子力防災の体制の充実・強化を進めたい」と述べました。

出典:日本地理学会断層調査グループ

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