液状化で田んぼに被害…今年のコメ作り断念も 石川・内灘町[2024/01/26 11:56]

 能登半島地震で石川県内灘町は田んぼが液状化による被害に遭い、今年のコメ作りを断念する人も出てきました。

 (佐々木崇記者報告)
 雪が積もっているこちらの田んぼが液状化の被害にあった場所です。

 このように地面の下から湧き上がってきた土が至る所で見られます。

 地盤沈下の影響で、周りの土が崩れている場所もあるほか、穴が空いてしまっているような場所もあります。

 雪が降る前に取材をした時も田んぼがデコボコになっている場所も多く危険なため、トラクターで土を耕すこともできないということです。

地元の営農組合 宮本浩嗣組合長
「あっちこっちいっぱい亀裂走っているからこれ無理やなと思いました。もう自分としては諦めております」

 この一帯の田んぼは、地元のおよそ70の小規模農家で組合を組織していますが、今年は苗や肥料の購入をキャンセルして、コメ作りを断念したということです。

 50年以上この場所でコメを作り続けてきた宮本組合長は「来年もコメを作るのは難しいかもしれない」と話していました。

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