北海道から北陸で今季一番の積雪 猛吹雪&雪崩で10歳男児けが[2024/01/26 19:32]

 北海道から北陸は26日、今シーズン最大の積雪となっています。雪崩や落雪に注意が必要です。

■山形で最深積雪74cm「しんどい冬」

 朝から雪が降りしきる山形県米沢市。最深積雪は74センチと今シーズン最大を記録しました。24時間の降雪量は全国で3番目に多い48センチです。

除雪する住民
「いやいや大変な雪だ、今年は。ばあば大変だ、こりゃ。生きていくのにしんどい冬だな」

■猛吹雪&雪崩で10歳男児けが

 街が白くかすむ北海道札幌市。猛吹雪の影響で交通障害が相次いでいます。

 JR函館線は高波などの影響で、25日から小樽ーほしみ間が運休となっていましたが、まだ復旧作業が行えないことから26日も終日、運転見合わせが決まっています。

バスを待つ人
「(Q.学校に間に合いそう?)無理です、無理です」

 JRは特急14本などを含む254本が運休となっています。

 建物や人への被害も出ています。住宅の窓を突き破って押し寄せる雪…。北海道羅臼町では2カ所で雪崩が起きました。町営住宅が被害を受け、10歳の男の子が割れたガラスで足にけがをしました。

けがをした男の子
「ドドドドドといってびっくりして、窓の方を振り返ったら視界が見えなくなってママの声が聞こえて、目を開けたら部屋中、雪だらけだった」

母親
「斜めに雪が入ってきたのでベッドの上にガラスが集中して」

 羅臼町では26日午前5時までの24時間に67センチの雪が降り、26日の全国トップを記録しています。雪崩の影響で午後1時の時点では住民26人が避難していました。

■「家も埋まる」夜明け前から除雪

 25日、猛吹雪となった留萌市では最深積雪が230センチと今シーズン最大を記録しました。

除雪する住民
「家も埋まってしまって」
「(Q.どちら?)この白い家。(雪は)全然下だったが、きのうの吹きだまりで」

 2階建ての自宅は吹きだまりの雪で、1階の窓が見えなくなるほどに。

除雪する住民
「朝の5時半からやって、やっとこれだけ」

■暖冬で異変 早くも花粉症患者が

 一方、東京都心の最高気温は12℃で、2月下旬並みです。最低気温マイナス1.1℃だった25日と比べると、寒暖差は13℃にも及んでいます。

 暖冬の影響で異変も。都内のクリニックでは早くも花粉症と診断される患者が相次いでいます。

 40代の女性。花粉症の症状が出始める時期がいつもよりも早いと訴えます。

花粉症の女性
「先週、今週くらいから鼻水がたまっている感じでつらい。1、2週間早い」

慶友銀座クリニック 大場俊彦院長
「花粉症の患者だけで一日15人から20人。かなり暖冬だったので花粉が早く飛ぶようになったと思う」

 福井大学の坂下医師の調査では、成人よりも小学生の方がスギ花粉症の発症率が高いことが分かりました。

福井大学病院 耳鼻咽喉科 坂下雅文医師
「単純に比較すると6.7倍発症しやすいという報告をした。花粉症はひどくなってから(病院に)行くと薬が効きにくい。早めに行って早めに抑えておくと少ない薬で治まる」

こちらも読まれています