下水から「リン」回収 施設の運転開始 植物の三大栄養素 国産化目指し[2024/01/29 12:58]

 ほぼ100%を輸入に頼っている肥料の成分「リン」の国産化を目指し、東京都は下水から「リン」を回収する施設の運転を始めました。

 東京都が29日、運転を開始したのは人の便や尿に含まれる「リン」を下水から取り出して肥料にする施設です。

 「リン」は植物の三大栄養素の1つで、肥料に必要な成分です。

 原料となる鉱石のほぼ100%を輸入に頼っているため、円安などの影響で、国内での化学肥料の価格高騰につながっています。

 東京都は「リン」の国産化と安定供給を目指し、施設を整備しました。

 この施設で年間70トンの「リン」の回収を目指していて、JA全農と共同で肥料の製品開発を行います。

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