去年12月の有効求人倍率1.27倍で横ばい 物価高や賃上げ背景に求職者も増[2024/01/30 08:30]

 去年12月の有効求人倍率は1.27倍でほぼ横ばいの水準が続いています。求人数は伸びていますが、物価高を背景に転職を希望する人も増えているということです。

 厚生労働省によりますと、仕事を求める人1人あたりの求人数を示す去年12月の有効求人倍率は、前の月から0.01ポイント下がり1.27倍でした。

 新型コロナウイルスの感染症法上の扱いが5類に移行してから初めての新年会や忘年会で飲食や宿泊業の求人数が増えた一方、原材料費や光熱費の高騰で建設業や製造業は求人を出せない状況が続いています。

 求職の面では、物価高や賃上げを背景に、より良い就労条件を求めて転職を希望する人が増えているということです。

 また、去年1年間の有効求人倍率は平均で1.31倍で、2022年に比べて0.03ポイント上昇しました。

 しかし、2021年から2022年の0.15ポイントの上昇と比べると伸び率は抑えられました。

 厚労省は、「コロナ禍から持ち直し、飲食・宿泊などの求人数は回復したものの、物価高で建設や製造業が影響を受けたため、去年の伸びは鈍化した」と分析しています。

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