避難者の1割に血栓症 医師「災害関連死の一因に」[2024/01/31 12:14]

 災害関連死につながる恐れがある血栓の症状が、避難所などに身を寄せる1割の人に確認されたことが、医師らの調べで分かりました。

恵寿総合病院 心臓血管外科 西澤永晃科長
「エコノミークラス症候群というか、深部静脈血栓という、ふくらはぎの所に血栓が見つかりました。10%というのは非常に多い。なので災害関連死の一つになっている」

 七尾市にある恵寿総合病院の西澤永晃医師らのチームは避難所を回り、被災者の健康状態を確認しています。

 今月下旬からの10日間に少なくとも400人を検査した結果、血管に血の塊ができて詰まってしまい、深部静脈血栓症と診断された人がおよそ1割いたことが分かりました。

 避難所や車中泊で体を動かす機会が減っているうえ、断水が続くなか、水分摂取やトイレを控えていることが一因とみられます。

恵寿総合病院 心臓血管外科 西澤永晃科長
「足のふくらはぎを伸縮させるような、足首を動かしてふくらはぎの筋肉をしっかりと動かすのが大事」

 西澤医師は足のむくみを感じたら、ためらわずに受診してほしいとしています。

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