郵便局の窓口“再開” 1カ月遅れの年賀状「返事が書ける」[2024/01/31 19:40]

 地震発生から来月1日で1カ月。郵便局が再開しました。

■1カ月遅れの年賀状 「返事が書ける」

 何気ない日常が帰ってきました。

郵便物を受け取った人
「大量です。これは友達ですね」

 石川県輪島市の郵便局は1週間前にようやく電気が復旧し、31日に窓口の業務が再開しました。

利用者
「年賀状やっと(送れる)」
局員
「1カ月遅れですね」

 元日、男性に届いた年賀状。1カ月ぶりに返事を返すことができます。

郵便局の利用者
「手元にきてうれしい。すごくうれしい。郵便物も安否確認みたいなもの。返すことで安心してくれる」

 女性は家族6人分の郵便物を受け取りました。

浜谷由紀さん
「私だけ輪島市に勤務。1人ここに残っています」

 女性の自宅は地震の被害で住めなくなり、父親と4人の子どもは金沢市のホテルに避難。今は別々に暮らしています。気掛かりなのは小学6年生の末っ子です。

浜谷由紀さん
「これ小学生の子どもの年賀状ですね、可愛らしい」

 年賀状を渡す日を心待ちにしています。

浜谷由紀さん
「喜ぶと思います。地震以来、会っていないので早く渡してあげたいです」
「(Q.会いたいですよね?)そうです、そうです。もちろん」

 ATMも使えるようになりました。

郵便局の利用者
「携帯の料金と年金、振り込めた。良かった」

 銀行も機能していないため、携帯料金などの支払いが遅れていたといいます。被災地で生活するうえで必要な連絡や情報が確認できる携帯電話は欠かせない命綱です。

 郵便局もまた、多くの局員が被災しました。

輪島郵便局 北野宏恒局長
「社員も被災していますので、気持ちが分かる。復興に向けて力添えになればという思いで今ここから始めている」

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