“新型コロナ感染も搬送されず死亡”遺族らによる賠償訴訟で国などが争う姿勢[2024/01/31 19:20]

 新型コロナウイルスの感染後に死亡した男性の遺族が速やかな搬送がされずに適切な治療を受けられなかったとして損害賠償を求めている裁判で、国などが争う姿勢を示しました。

 新型コロナに感染した千葉県船橋市の男性(当時23)が死亡したのは速やかに搬送されず適切な治療を受ける機会が奪われたためだとして遺族が国や千葉県、船橋市に対して約1億300万円の損害賠償を求めて裁判を起こしています。

 東京地裁で今月31日に第1回口頭弁論が開かれ、国などは争う姿勢を示しました。

 男性の父親は意見陳述で「なぜ亡くなったのか真実を明らかにし、救える命を救える国になってほしい」などと訴えました。

 遺族側によりますと、新型コロナの救急搬送を巡って国などが提訴されるのは初めてとみられます。

こちらも読まれています