「能登の台所」唯一の公設卸売市場で被災後初の競り[2024/02/01 06:20]

 能登半島で唯一の公設卸売市場が再開し、被災後、初めてとなる競りが始まっています。

 (佐藤彩加アナウンサー報告)
 1日5時半すぎから競りが始まり、市場に威勢の良い掛け声が帰ってきました。参加している卸業者は通常の半分以下ですが、ようやく今年の初競りを迎えることができました。

 七尾市の海で朝、定置網漁で捕れたばかりのアジやハマチ、赤ナマコなど、この時期の旬の名産がずらりと並び次々と競り落とされていきます。

 こちらの市場ですが、再開には1カ月がかかりました。建物に大きな被害はありませんが、駐車場に大きな亀裂が入るなど、車の乗り入れが難しい状態でした。

 1週間前から補修工事が始まり、段差を解消するスロープなどを取り付けてようやく再開にこぎつけたということです。

 ただ、この周辺は断水が続いていて不便な状況となっていますし、近くでは今も漁に出られない漁港もあります。被災したため市場に来られない卸業者もあるということです。

 まだまだ「仮復旧」ではありますが、日常を取り戻すための一歩が踏み出されています。

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