大規模火災の輪島市 電気復旧も被災者に疲れ[2024/02/01 06:15]

 地震の後、大規模な火災で300棟が燃えたとされる輪島市から報告です。

 (渡邊萌々香記者報告)
 地震発生直後から取材に入りましたが、今も焦げくさいにおいが漂ったままです。また、この時間帯は暗闇に包まれています。ただ、周辺では徐々に電気がともる場所も増えてきました。

 石川県内ではほぼ全域で電気が復旧しています。先月31日に完成した仮設住宅にも電気は通っていて、暖房もつき、ゆっくりとお風呂につかることもできます。今月3日から入居の受け入れが始まる見込みです。

 被災者は、避難所と違いパーソナルスペースが確保されることが1番うれしいと話していました。一方で、いつになればかつての元の生活に戻れるのかと途方に暮れた表情で話す人もいます。

 かつて、朝市通りで印刷業を営んでいた人は地震発生当時、炎に包まれた家を残したまま何も持たず逃げたそうです。長年暮らした家も思い出の品も多く失いました。

 長引く避難生活に被災者からは疲れが見えてきています。

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