「能登の台所」唯一の市場再開で活気 寒ブリずらり「地元で買い付け、うれしい」[2024/02/01 11:44]

 能登半島地震から1日で1カ月。能登半島で唯一の公設卸売市場が再開し、競りが始まりました。

■市場再開も…周辺では断水続く

 1日午前5時半すぎから競りが始まり、市場に威勢の良い掛け声が帰ってきました。

 午前6時すぎごろから、寒ブリが次々と運ばれてきました。1日朝に七尾市の海の定置網漁でとれたばかりのもので、この時期の名産です。大きいものは、15キロ以上あるということです。

 卸業者に話を聞きましたが「やはり七尾のブリは脂がのっている」「それを地元で買い付けることができてうれしい」と話していました。

 「能登の台所」として親しまれているこの市場は、再開には1カ月を要しました。

 建物自体に大きな被害はありませんでしたが、駐車場の地面に亀裂などが入ってしまい、車の乗り入れが難しい状態でした。

 1週間ほど前から補修工事が始まり、段差を解消するためのスロープなどもでき、ようやく再開にこぎつけました。

 ただ市場の周辺では、まだ断水が続いています。

 また近くでは、漁船が壊れてしまったため、漁に出られない漁師も多いといいます。店舗が被災したため、市場に来られないという卸業者も多いそうです。

 まだまだ困難の残る仮復旧の状況ではありますが、それでも能登では、日常を取り戻すための小さな1歩が、活気とともに踏み出されています。

(「グッド!モーニング」2024年2月1日放送分より)

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