石川県で相次いだ土砂災害 「直前期の雨・雪の多さ」が影響か[2024/02/02 12:21]

 元日に最大震度7を観測した石川県で相次いだ土砂災害について、地質学者は、直前の時期に雨と雪が多かったためだと指摘しました。

 石川県輪島市では、元日の地震の直後に土石流が発生しました。

 国土交通省によりますと、土砂災害は1日までに県内で208件が確認され、数十人の死者も出ました。

 土砂災害の原因について、地質学者は、地震の前の1カ月に降った雨と雪が多かったためだと指摘しました。

深田地質研究所 千木良雅弘理事長
「ねばねばした水を含んだ土砂が流れてきている。ほとんど水で飽和しているくらいと思う。(山肌にあまり)積雪がない。かなり溶けて地盤に水が浸透した状態では」

 輪島市の去年12月の降水量は平年の1.7倍となる463ミリで、短い時間に激しい雪が降った日もありました。

 千木良さんは「雨と大地震が重なった2004年の新潟県中越地震でも土砂災害は甚大だった」と指摘し、山や崖のそばに住む人は2階より上で寝るなど、日ごろから気を付けるよう訴えています。

こちらも読まれています