【訃報】世界的指揮者の小澤征爾さん(88)心不全で死去 6日に都内の自宅で[2024/02/09 19:37]

 世界的な音楽指揮者の小澤征爾さんが亡くなりました。88歳でした。

 事務所によりますと、小澤さんは6日、心不全のため都内自宅で亡くなりました。

 葬儀は近親者ですでに執り行われたということです。

 小澤さんは2010年に食道がんが見つかり、国内外の公演をすべてキャンセルして治療に専念し、7カ月後に公演に復帰しました。

 小澤さんは1935年、現在の中国・瀋陽市に生まれ、高校生の時に指揮者の齋藤秀雄氏のもとで基礎を学びました。

 1959年にフランスのブザンソン指揮者コンクールで第1位を獲得、ニューヨーク・フィルの副指揮者やサンフランシスコ交響楽団の音楽監督などを経て1973年にボストン交響楽団の音楽監督に就任し、29年にわたって楽団の国際的な地位の向上に貢献しました。

 日本においては1984年、恩師の齋藤秀雄氏をしのんで「サイトウ・キネン・オーケストラ」を組織し、長野県松本市で毎年、芸術祭を開催しています。

 また、「小澤征爾音楽塾オーケストラ・プロジェクト」やスイスに音楽アカデミーを設立するなど、若い音楽家の育成に力を注ぎました。

 小澤さんは2000年にアメリカのハーバード大学名誉博士号の称号を取得したほか、2008年に日本の文化勲章、2010年にはウィーン・フィルより日本人初となる名誉団員の称号を授与されるなど、数多くの功績を残しました。

 後日、お別れ会を開く予定とのことです。

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