藤井聡太八冠 朝日杯連覇逃す 初優勝の永瀬拓矢九段「幸運にも勝ち筋に」[2024/02/10 23:45]

 将棋の朝日杯の決勝が東京・有楽町で開かれ、永瀬拓矢九段が藤井聡太八冠を破り、優勝しました。藤井八冠は連覇とはなりませんでした。

 第17回朝日杯将棋オープン戦の決勝は千代田区有楽町で10日午後2時45分から藤井聡太八冠と永瀬拓矢九段の対局で始まりました。

 朝日杯は全棋士とアマチュア10人、女流棋士3人が優勝を争うトーナメント戦で、それぞれ40分の持ち時間を使い切ると、1手1分未満で指さなければならない早指しの棋戦です。

 対局開始から約2時間後の午後4時48分に後手の藤井八冠が投了し、先手の永瀬九段が129手で勝利しました。永瀬九段は朝日杯初優勝です。

永瀬拓矢九段
「自分の中での課題の将棋をぶつけてみようと思った。きょうは(藤井八冠に)矢倉を教えていただこうと思っていた。本当に厳しいかと思ったが、最後は幸運にも勝ち筋に入った」

藤井聡太八冠
「矢倉も予想していない戦型で、その後もこちらが認識のない変化になってしまい、かなり神経を使う展開かなと思っていた。全体としては難しい局面が長かったと思う」

 藤井八冠は8日にタイトル戦20連勝の新記録を達成したばかりですが、朝日杯連覇は逃しました。

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