被災免れた品持ち寄り…歴史600年超“一本杉通り”復興へ一歩 地震後初涙の再会も[2024/02/11 23:30]

能登半島地震で被災した“600年以上の歴史”を持つ一本杉通りで、「復興マルシェ」が開かれました。

■“600年以上の歴史”一本杉通りで復興の一歩

「運動会みたいだね、張るの。」
石川県七尾市の一本杉通りで、準備が進んでいたのは「復興マルシェ」というイベント。
一本杉通りは、600年以上の歴史があるとされ、古い町並みが残り、観光客にも人気でした。それが地震で大きな被害を受け、商店街の多くの店で営業再開の見通しが立っていません。
(一本杉通り振興会 高澤久会長)「お客様と店主の方が接する場所をまずはつくりたいなということで」
今回、11店舗が被災を免れた商品などを持ち寄りました。
(伝統工芸品を扱う店)「商品は本当にここに残っている商品、それくらいですね。物を売って、その後ろには輪島塗の作家さん、職人さんたちがいらっしゃるわけなので、その品物・作品を世に出すのが仕事だと思っておりますので」
(菓子店)「和菓子、季節の旬の桜餅、草餅ですね。あったかぜんざいもあります。みなさん顔合わせを楽しみにがんばります」
イベントが始まってみると、会場にはたくさんの人が―。
(神戸からの来場者)「神戸から災害支援のボランティアで来ていたんですけど、きょうの日があるというのを聞いて、ちょっといてもたってもいられず、戻ってまいりました」
中には、地震後、初めて再会したという人たちも―。
(被災した商店の人)「いつも来ていただいているお客様です」
「心配で、心配で、おれんくて…」
「いつかは会えるとは思っていたけれど、こんな早く会えると思っていなくて、きょうは来てくださって、ありがとう」

「おいしいですよ」
温かい「ぜんざい」も好評で―。
(菓子店)「全部なくなった」
Q.開始40分で完売?
「そうそう」
「元気、元気でよかったです」
実は今回の「復興マルシェ」は、東日本大震災を経験した宮城県南三陸町の人たちからアドバイスと支援を受けて、実現しました。
(一本杉通り振興会 高澤久会長)「(南三陸町は)津波被害があって、そこから復興されたので、我々も復興に向けてどういうことをやったらいいかなということで話し合いの中から、じゃあ物の売り買い、商人だから、そういう場所を作って始めたらどうだというアドバイスをいただきましたので、きょうは第1歩ですので、復興に向けて毎回重ねていきたいなと思います」


2月11日『サンデーステーション』より

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