予報士のつぶやき 2月に4月並み 温暖化を考える[2024/02/12 13:57]

■週半ばにかけて気温上昇

今週は列島を覆う空気が寒気から暖気に交代、
週半ばには西、東日本は最高気温が20℃前後まで上がり
4月並みの気温が続出する見込みです。

また北日本も異例の高温で
札幌は13(火)、14(水)に10℃予想
2月中旬までに2日連続で10℃以上となれば
1877年からの観測開始以来、初めてのことです。

この一時的な高温だけを切り取って
すべてを温暖化の影響とはいえませんが
観測史上一番、過去一番こうした冠を使って
ニュースを書くたびに極端な気温というのが
増えているなと感じます。

■地球温暖化は人間の影響も

気候変動に関する政府間パネル
(世界中の専門家と政府がつくった報告書)では
地球温暖化が起きていることだけではなく、
地球温暖化が人間の影響で起きていることを
疑う余地がないと報告しています。
参照:IPCC第6次評価報告書第1作業部会報告書について

また地球温暖化への影響度が大きいCO2、
その排出量の約6割が、日本では
衣食住を中心とする「ライフスタイル」に
起因していると言われています。
参照:環境省HP

私たち一人一人の行動が、気候に影響を与え、
また私たちの生活にも大きく影響していることを
忘れてはなりません。
サクラなどの植物の咲く時期、
野菜などの農作物の出来具合の変化から
自分とは関係ないことではなく
自分の生活に直結していると感じている方も
多いのではないでしょうか。

■自分ごととして一人一人が行動を

私たちがこの環境に適応・緩和していくのに
できることは難しいことではなく
とてもシンプルです。

CO2の少ない交通手段を使う、
節水や節電といった少しの意識が
住みよい環境を守り続けることになります。
私は食材の買い物はマイバックが
いつのまにか当たり前になりました。
こうしたエコの習慣化を自分の中でも増やしていきたいです。

3連休最終日、自分たちができることを
家族で話し合ってみるのもよいかもしれません。

テレビ朝日気象デスク 久能木百香

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