桃の節句の「ひな人形」需要回復へ 古紙や間伐材で環境に優しく[2024/02/15 19:37]
3月3日の桃の節句にひな人形を飾らない家庭が増えているなか、伝統文化を守るため埼玉県の人形店などが環境に配慮したひな人形を作り、注目が集まっています。
両手に収まる小さなひな人形「彩ひな」。再生紙から作られています。
そもそも、ひな人形は子どもの健やかな成長を願って飾られるものですが、近年、少子化や住宅事情により需要が減っています。
そこで、少しでも興味を持ってもらおうと人形の町、さいたま市岩槻区の人形店などが古紙や間伐材からできた紙糸で環境に配慮したひな人形を作りました。
一般社団法人アップサイクル 瀧井和篤事務局長
「使い終わった紙資源や使われていない間伐材が世の中にあることを3年前に知った。何か新しく生まれ変わらせて活用していきたいと思った」
一方、必要なくなったひな人形は寄贈するか粗大ごみに出すしかなく、処分しずらいとの声があることから「彩ひな」の頭部に植物の種を入れて役目を終えた後も楽しめるようにしたということです。