「青柏祭の曳山行事」 道路破損などで“でか山”巡行中止に 石川・七尾市[2024/02/16 08:20]

 毎年五月に石川県七尾市で開かれる「青柏祭の曳山(ひきやま)行事」が地震の影響で今年は中止になることが分かりました。

 高さ12メートル、重さ20トンの通称「でか山」が練り歩く七尾の伝統行事「青柏祭」は毎年5月に開かれています。

 狭い路地で車輪をきしませながらの方向転換が祭りの見所で、ユネスコの無形文化遺産に登録されています。

 しかし、地震で道路が破損していることや「でか山」を組み立てる際に安全が確保できないとして、「でか山」を巡行する地区の代表者らが14日に会合を開き、今年の曳山を断念することを決めたということです。

住人の女性
「元気が出る祭だからな。綱を引っ張ると病気にならないと言われて…また来年があるわ」

住人の男性
「綱で引っ張るから事故が起きたら一番大変。道がきれいでないとあの山車(だし)は引っ張れない」

 倉の中には巨大な山車が分解されて保存されていますが地震で建物が傾き、中に入れない状態が続いています。

青柏祭でか山保存会 高木純二会長
「(中止になり)大変に悲しんでいるというか残念に思っている。日常生活が戻って復興してから、でか山ができるようになったらいい」

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