増え続ける「児童虐待」相談件数が過去最多に 子育てのストレス…対処法は[2024/02/17 18:15]

 今週、幼い命が失われる痛ましい事件が相次ぎました。児童虐待の相談件数は増え続けています。子育てのストレスとどのように向き合えばいいのか取材しました。

■相談件数 過去最多を更新

 児童虐待の通告は年々増加していて、去年は12万2806人に上り、過去最多を更新しています。「心理的虐待」が最も多く、全体の74%近くを占めています。「身体的虐待」は17%です。

■子育てのストレス 対処法は

 子どもへの虐待を未然に防ぐ対策は…。

 東京・大田区の「子ども食堂」です。折り紙遊びに夢中の子どもたち。子育ての相談や地域のコミュニティーの場を提供しています。

 3歳の娘を連れ、初めて参加した母親は…。

3歳児の母親(40代)
「(Q.子育てを大変だと感じる時は?)ありますね。ちょっと怒っちゃたり、自分に余裕がない時に、自分をいかに抑えられるかなと。こういう所に来ると色々な出会いもあって、逃げ道じゃないけど、コミュニティーがあると良いかなと」

 一歩間違えれば虐待にもつながりかねない子育てのストレス。対処の方法は様々です。

6歳児・2歳児の父親(30代)
「対処の方法はアンガー(怒り)マネジメント。目をつぶって5秒、深呼吸する。そうすると一回、落ち着くので。子どもは待ってあげるしかないので、言うこと聞けって言っても聞けないし、駄目って言っても分からないから。なので待ってあげる、受け入れてあげるように考える」

 虐待を減らすためには親が孤立しない環境作りが重要だと支援団体は訴えます。

ともしびatだんだん 近藤博子代表理事
「『大変だ』『つらい』『困った』『助けて』と言って良いと言われているが、そんなに簡単に、人に『助けて』と言えない。できる人が声掛けしてあげるのが大事。あいさつからするとか、信頼関係作り。日頃からの付き合いがすごく重要」

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