今後のクマの生息調査、環境省が都道府県に要望聞き取りへ[2024/02/20 17:55]

 近く保護と管理の在り方が変わることになるクマを巡り、環境省が今月中にも今後の生息状況の監視について全国の都道府県から要望を聞き取ることが分かりました。

 クマによる人的被害は去年4月から今年1月までで218人に上り、過去最悪の状況です。

 有識者らの検討を経て伊藤環境大臣は今月8日、九州と四国を除いてクマを「指定管理鳥獣」に加え、保護や管理の在り方を変える方針を示しました。

 今後、都道府県を主体に生息状況の調査などが進められます。

 環境省は20日、今後の調査の内容に関して都道府県への聞き取りを始めることを明らかにしました。

 聞き取りはアンケート方式で、今月中にも始めて「指定管理鳥獣」に追加される前の3月中には終えたいとしています。

 クマを巡っては生息域が広がった地域もある一方、北海道のヒグマの一部が「絶滅の恐れがある」とされるなど、地域によって状況に差があるとされています。

 有識者らからは地域ごとに徹底した調査を求める声も上がっていました。

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