地震観測システムの障害 原因は駿河湾の海底ケーブル断裂 復旧作業終了 気象庁[2024/02/22 14:07]

 気象庁が整備している駿河湾から海底に伸びる地震観測システムでは1年以上前から障害が発生し、地震や津波が観測できない状態が続いていました。原因は静岡県御前崎市の沖合の海底ケーブルが切れたためだったことが分かり、22日、復旧作業を終えたことを明らかにしました。

 気象庁は静岡県から紀伊半島にかけての海底に地震の観測点5つと津波の観測点3つを設置しています。

 南海トラフ地震などに対応するためのものですが、2022年12月に障害が発生し、観測データが得られなくなりました。

 その後1年以上、周辺が震源になった場合、緊急地震速報が最大で13秒ほど遅れる可能性とともに、津波を観測できない状態が続いていました。

 気象庁は去年末に、障害の原因は静岡県御前崎市の沖合4キロ付近でケーブルが切れたためだと断定し、復旧作業に着手しました。

 ケーブルをつなぎ合わせて強化し、作業を終えたことを22日に明らかにしました。

 切れた原因は分かっていませんが、ケーブルが再びつながったことで、津波の観測には問題がなくなったとしています。

 ただ、緊急地震速報は精度の確認のためデータの蓄積を待っているということです。

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