予報士のつぶやき なんて読む?寒暖差の原因「南風」[2024/02/22 14:11]

今週20日(火)は東京で一気に春めいて23℃を超える初夏の陽気になったと思えば、
きょう22日(木)は東京の正午の気温が5.9℃と真冬並みです。
都心は朝から弱い雨が降り続き、北よりの冷たい風も吹いて、本当に寒いです。
この非常に激しい寒暖差をもたらした原因は、
暖かい空気と冷たい空気を分ける前線の位置なのですが、
風向きも重要な要素で、南風が吹くと気温上昇、北風だと気温急降下という傾向があります。

さて、この「南風(みなみかぜ)」と「北風(きたかぜ)」は
天気予報でよく聞きますが、実はほかの読み方があるのをご存じですか?

「東風」は「ひがしかぜ」のほかに「こち」と読むのは比較的有名で、
太宰府天満宮に祭られている菅原道真が
「東風吹かば匂いおこせよ梅の花 あるじなしとて春な忘れそ」の和歌を思い出す方も多いかもしれません。
そして、「南風」は「はえ」、「北風」と「西風」は「ならい」とも読むそうです。

【読み方】
東風:ひがしかぜ、とうふう、こち
西風:にしかぜ、せいふう、ならい
南風:みなみかぜ、なんぷう、はえ
北風:きたかぜ、ほくふう、ならい(西風も北風も「ならい」と読む)

もっとほかの読み方もあるのかもしれませんが、
「南風」を「はえ」と読むなんて天気に興味を持つまで知らなかったので、
日本語って面白いなーとつくづく思いました。

南風で暖かくなる日も、北風で寒い日も、
服装でうまく調節して風邪をひかないようにお気をつけください。

テレビ朝日気象デスク 荒嶋恵里子

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