【#令和の働き方】土日だけ「料理人」副業で大人気スイーツを生んだ彼女の働き方とは[2024/02/29 20:00]

#令和の働き方 #副業 #フードペアリング

働き方改革から“副業”が広がりを見せています。
本業はフルタイムの会社員、土日はフードイベントの料理人。さらに「フードペアリング」の考え方で作った“季節のパウンドケーキ”をInstagramで販売すると毎月即完売の大ヒット!
「goooodeater」の名前で活動する岡本彩花さんに密着取材しました。

■今や304万人が副業あり

普段は月曜日から金曜日まで会社員としてフルタイムで働いている岡本さん。
総務省による最新の調査で副業をしている人は304万人。20年間でおよそ70万人も増えています。

■副業を続けるための2つのポイント

1.「会社の理解」
岡本さんが勤める会社は副業を認めています。「食」に関係する会社ということもあり、同僚が岡本さんのフードイベントに遊びに来るなど、社をあげて副業を応援する風土があるといいます。
経団連によると、「兼業を認めている」「これから認める」と回答した企業の割合は、2018年から2022年の4年間で、およそ43%増加。さまざまな働き方への理解が広まっています。

2.「場所」
本業がお休みの土日を使って、毎回異なるテーマでフードイベントを開催する岡本さん。イベントで使うお店「biu(バイユー)」は、1日単位でキッチンスペースを“間貸し”している場所です。
副業の時間が限られている岡本さんにとって、ドリンクが準備され、1日単位で間借りできる場所がとても使いやすいといいます。

■“フードペアリング”で新種のパウンドケーキづくり

岡本さんは、「季節の“パ”」という月替わりのパウンドケーキ販売も行っています。
Instagramでは毎月完売の大人気商品です。
このパウンドケーキの特徴は、味わいや香りの相性が良い食材同士を組み合わせる「フードペアリング」と呼ばれる手法を取り入れて作っていること。旬の食材を3つ組み合わせるのが岡本さんのルールです。
オリジナルで販売するパウンドケーキもフードイベントと同様に、製造許可のある調理場を「間借り」して作っています。

■「今後は料理教室もやってみたい」

岡本さんは、本業へ熱量はそのまま、副業は余暇の時間でやると決めています。
「本業の今の会社でやらせてもらっていること自体もすごくありがたい環境ですし、本業を一生懸命やりたいってことは変わらない。イベントでつくる料理を“家でもつくってみたい”という話をいただいたりするので、料理教室にもチャレンジしてみたい」

(取材後記)
去年9月に仕事のご褒美として、岡本さんから「かぼちゃとローズマリーとヘーゼルナッツ」のパウンドケーキを購入しました。ひとくち食べた感動が忘れられません。かぼちゃの優しい甘さ、ふわふわの生地と底のクランブルのサクサク食感、癒しの時間でした。
その時は副業だとは知らず…本業が別にあることに衝撃を受け、取材を申し込みました。
実際にお会いすると、「本業が第一」「副業は余暇の時間で」など優先順位をつけ、時間を有効に使って副業する姿が、周囲への刺激にも繋がっている印象を受けました。
今後、岡本さんのような自己実現につながる副業が認知され、副業への間口は広がっていくでしょうか。

サタデーステーション取材 井本友理

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