辺野古「代執行」訴訟で沖縄県の敗訴が確定 最高裁が上告を受理せず[2024/03/01 19:08]

 アメリカ軍普天間基地の沖縄県名護市辺野古への移設を巡り、国が沖縄県に代わって工事を承認する「代執行」に向けて起こした裁判について、最高裁が上告を受理しない決定をし、県の敗訴が確定しました。

 アメリカ軍普天間基地の移設先である辺野古の軟弱な地盤の工事を巡っては、反対する県に代わって国が設計変更を承認する「代執行」に向けた裁判を起こしました。

 福岡高裁那覇支部は去年12月、「社会公共の利益を害する」などと指摘し、県に対して工事を承認するよう命じる判決を言い渡しました。

 しかし、県は期限までに承認せず、この判決を不服として上告していました。

 最高裁は先月29日付で上告を受理しない決定をし、県の敗訴が確定しました。

 上告しても「代執行」を止める効力はないため、国はすでに県に代わって承認の「代執行」をし、軟弱な地盤を固める工事を始めています。

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