被災した日本航空学園の卒業式 遠く離れた山梨県で同級生と最初で最後の再会[2024/03/03 23:45]

 能登半島地震で被災した石川県輪島市にある日本航空高校と大学校の卒業式が、系列校がある山梨県で開かれました。

卒業生代表 日本航空大学校4年 中嶋文香さん
「当たり前に続くと思っていた日常が実は当たり前ではないということに気付かされました。ありふれた日常がいかに貴重で大切なことかも知りました。私たち卒業生はくじけることなく、前を向いて自分たちのすべき使命を全うしたいと思います」

 3日、式に出席したのは卒業生全体の約8割にあたる277人です。

 校舎が地震によって損傷したため、生徒たちはオンラインで授業を受けてきましたが、学校側がせめて卒業式は対面で実施させてあげたいと考え、系列校のある山梨県で開くことになりました。

 卒業生たちにとっては遠く離れた山梨県での卒業式が今年になって最初で最後となる同級生との再会になります。

卒業生
「皆と集まれないと思っていたので、集まって卒業式ができて良かった」
「このまま会えないでお別れするのは寂しいなと思っていたので、こういう卒業式という機会があって本当にうれしかった」

 輪島市の元の校舎で授業を再開するにはまだ時間がかかるとして、新年度となる4月からは東京・青梅市などに学校機能を一時的に移転して授業や部活動を続けていくということです。

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