「自分の身体のことは自分が決める」性と生殖に関する健康と権利でNPOが提言[2024/03/04 19:24]

 自分の性や体のことを自分で決める権利「SRHR」に関して、産婦人科医らが作るNPO法人が「避妊・中絶についての環境改善」などを求める提言を発表しました。

 SRHR=「性と生殖に関する健康と権利」は、誰もが性や体のことを自分で決めることができる権利です。

 各国では避妊や中絶、出産などについてもこの権利を行使する社会環境の整備が進められています。

 日本でも近年、不妊治療の保険適用や、処方箋(せん)の必要がない緊急避妊薬の薬局での試験販売など、SRHRに関する取り組みが行われています。

 産婦人科医らが作る「NPO法人女性医療ネットワーク」は厚労省で会見を行い、フランスで行われている中絶や出産の費用を原則的に無料にしたり、子どもや若者を虐待や性的な問題から守る先進的な事例を紹介しました。

 そのうえで、国内でも「避妊・中絶についての環境改善」や、子どもに人権や自己表現を含めた性教育の場を作ること、多様な「性」に関する相談機関や支援を設置・拡充することなどを提言しました。

 また、女性医療ネットワークは日本の法律、文化や風習のもとでは他国に比べてSRHRが遅れているとして、今後、国会などに働き掛けてSRHRの周知を行うとしています。

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