親子で備える「在宅避難」 カギは“子どもの食事”[2024/03/05 20:21]

 大都市で災害が起こると、多くの人が自宅で過ごす「在宅避難」を迫られると想定されています。小さな子どもを持つ親に向けた「在宅避難」のイベントが東京都内で開かれ、子どもの食事が鍵になると呼び掛けられました。

 地震などの災害時に自宅が無事であれば避難所には行かずに自宅で生活を送ることが「在宅避難」と呼ばれます。

 5日のイベントでは、東日本大震災で「在宅避難」をしていた女性らが集まった親子らに体験談を語りました。

 女性らは「在宅避難」では停電や断水でトイレが使えなくなることに備える必要があることや、子どもにアレルギーがあり食事に苦労した経験から「子どもが食べ慣れた食事を備えておいてほしい」などと呼び掛けました。

参加した父親
「非常時に子どももそうだし、自分も冷静に子どもをケアできるか現実として不安」

参加した母親
「子どもがちゃんと食べられるものを用意しておくとか、トイレはあまり考えていなかったと思うので、もう1回、考え直したいと思った」

 イベントでは、使い捨てトイレの購入や常温で保存できる食品を普段から食べて買い足していく「ローリングストック」が紹介され、普段から試しやすいレトルトソースとあえるだけでできる料理が子どもに振る舞われました。

 主催者は「イベントを通じて災害に耐える力をつけていってほしい」と話しました。

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