深海に沈むプラスチックごみ 日本周辺の海は世界平均の27倍も[2024/03/06 20:00]

 深海の暗闇に紛れ、増え続ける“あるもの”が今後、私たちの生活に大きな影響を及ぼすかもしれません。

 駿河湾の2400メートル海底。揺らめいている白い物体はレジ袋です。

 マリアナ海溝でも1万メートルを越える深さで見つかるなど、世界中で確認されています。

 海のプラスチックごみは浜辺に打ち上げられたり海面に浮いていたりするイメージがありますが、多くは深海に沈んで永遠に消えないごみとなり、深刻な環境汚染につながるといわれています。

 日本周辺の海は海流の影響でごみのたまり場になっていて、粒状になったマイクロプラスチックの量は世界平均の27倍もあるそうです。

 2024年1月にはプラスチックが深海でも微生物によって分解されることが実証されるなど、研究が進められています。

海洋研究開発機構 中嶋亮太主任研究員
「日本はたくさんプラスチックを使っています。使い捨てプラスチックを減らす試み、必ず必要になってくる。世界の皆が協力し合って海にごみが漏れ出さない対策を立てること、協力しなければならない課題」

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