性犯罪歴照会「日本版DBS」案 “性暴力の恐れあり”でも配置換えなどの義務[2024/03/06 18:30]

 子どもに関わる仕事に就く人に対して性犯罪歴の有無を確認する「日本版DBS」について、過去に性犯罪歴がなくても「性暴力の恐れがある人」に対しては配置換えなどを義務付ける方針であることが分かりました。

 こども家庭庁は5日、性犯罪歴を照会して犯罪歴がある人には子どもに接する仕事に就けなくする仕組み、「日本版DBS」法案の骨子を新たに示しました。

 その中に性犯罪歴がなくても「性暴力の恐れがある」と認められた人に対しては子どもに直接、接しない仕事に配置転換することを園や学校、事業者などに義務付ける案が盛り込まれることが分かりました。

 子どもや保護者から相談などがあった場合に対応するとしています。

 「再犯」だけではなく、「初犯」も防ぐことが目的です。

 一方で、政府関係者は“冤罪(えんざい)”を防ぐため、様々なケースを想定したガイドラインなどを策定する必要性があるとしています。

 こども家庭庁は3月中旬にも法案を提出し、今国会での成立を目指しています。

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