「夫婦別姓」求め提訴へ“事実婚17年”原告の思い[2024/03/07 12:19]

 夫婦別姓が認められていない日本では、結婚の際、9割以上女性の側が姓を変えています。これは憲法違反だとして、全国の男女12人が8日、国を相手に裁判を起こします。

 黒川さんと根津さん。17年間、事実婚です。

原告 黒川とう子さん(仮名)
「私はこれまで『黒川』だったのに、『根津』になるのが受け入れられなかった。女性だけが改姓するのはおかしいんじゃないかと」

 「慣れ親しんだ名字を変えたくない」。黒川さんの思いを根津さんも尊重し、結婚の手続きはしませんでした。

原告 根津充さん(仮名)
「立場を置き換えて自分が改姓する側になったらやっぱり違和感あるし、自分が無くなっていく感じがする」

 ただ、法律婚ではないことに不安も抱えています。互いに相続権はありません。中学生になった一人娘の親権も、片方にしかないのです。

 2人を含む全国の男女12人は8日、「夫婦別姓」を求めて裁判を起こします。夫婦別姓を巡る集団訴訟は3回目。今回は、経済界も後押ししています。

経団連 十倉雅和会長
「選択的夫婦別姓制度、やるべきだと思っています。1丁目1番地としてぜひやって頂きたい」

根津さん(仮名)
「同姓か別姓か選択できることで、男女が対等に話できるような関係性になると良い」

黒川さん(仮名)
「多様な家族があるよねと認め合える社会になると良い」 

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