【独自】能登地震 震源域の緊急調査 断層のずれでできた「崖」初撮影[2024/03/11 12:37]

 能登半島地震の震源域で行われている海底の緊急調査で、今回の地震で動いた断層のずれによってできたとみられる海中の崖が初めて撮影されました。

東京大学 山口飛鳥准教授
「崖だ、これだ。崖に来ました」

 この映像は11日朝、撮影されたものです。

 画面の下が海底、上が海面側で、海中にほぼ垂直にそそり立つ1メートルほどの崖が映っています。

 輪島市の北西9キロの水深およそ85メートルで撮影されました。

 今回の地震で動いた断層のずれによってできたとみられます。

 こうした崖は朝、2カ所で見つかりました。

 東京大学や海洋研究開発機構などは学術研究船「白鳳丸」で能登半島地震を引き起こした海底断層を緊急調査しています。

 これまでの調査で、能登半島北東部の海底で複数の断層が集中する幅が1、2キロほどの「断層帯」とみられる部分が見つかりました。

 この周辺で、地殻変動を伴う大きな地震が繰り返し起きていることを示すものだということです。

 また、100キロ以上に及ぶ震源域のうち、水平にずれる横ずれの「断層帯」数十キロが津波を引き起こしたとみられることが分かったということです。

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