【311の現在】岩手 沿岸に新たな追悼の場 犠牲者410人の名前刻む[2024/03/11 12:50]

 岩手県の沿岸被災地では、今年新たな追悼の場が設けられました。13年経った今も震災で亡くした大切な人を思う気持ちは変わりません。

 (城戸今日子記者報告)
 岩手県大船渡市のみなと公園です。

 みなと公園はまわりの防潮堤を生かすような構造で作られていて、公園の上からは復興した大船渡市内、そして大船渡湾を一望することができます。

 公園内には今月、芳名板が設置されました。

 東日本大震災で犠牲になった人のうち、410人の名前が刻まれています。

 11日は朝から遺族の人が花を手向けたり、知り合いの名前がないか探しに来る人の姿がありました。

 そして、みなと公園では、午後から市が主催する追悼式が予定されていて、現在その準備が進められています。

 例年、岩手県内では県が主催する合同追悼式が被災した沿岸被災地を会場に持ち回りで実施されていましたが「静かに追悼したい」という住民の声を受け、今年は内陸、盛岡で行われることになりました。

 沿岸被災地には例年と違う雰囲気も感じますが、何年経とうと犠牲者を追悼したいという思いは変わっていません。

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