能登半島地震 「土砂ダム」解消に向け現地調査 輪島市[2024/03/11 18:17]

 能登半島地震で発生した「土砂ダム」などによる土砂災害の危険性を解消するため、専門家らが石川県輪島市の現場を視察しました。

 能登半島地震では多くの土砂崩れが発生して崩れた土砂が川をせき止める、いわゆる「土砂ダム」が数多く確認されていて、大きな地震や大雨で崩れる恐れがあります。

 11日、地盤工学などの専門家や国土交通省の職員らが輪島市一ノ瀬町の現場を視察しました。

 今後、たまった水を流す水路を新たに設けるなど、対策工事を進めます。

土砂災害対策検討委員会 新潟大学名誉教授 丸井英明委員長
「今現在の時点では、特に差し迫った危険性はないというふうに判断しております。しかしながら、現在の水量はあの程度ですけど、今後、梅雨時に豪雨が発生すると、相当の流量が流れる可能性がありますので、とにかく下流の人家に対して悪影響を及ぼさないようなことが必要であると考えています」

 北陸地方整備局によりますと、能登半島地震で輪島市と能登町の6つの河川・14カ所で土砂ダムが確認されています。

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