能登半島沖 震源域の海底調査 “海底断層”を初撮影[2024/03/12 06:20]

 能登半島沖で行われている震源域の海底調査で、今回の地震で動いたとみられる「海底断層」の撮影に初めて成功しました。

 深さ75メートルほどの海底に、まるで階段のような角ばった段差が延々と続きます。

 11日午後、石川県珠洲市の北、およそ3キロの海中で水中ドローンが捉えた「断層」です。

 東京大学や海洋研究開発機構などが能登半島地震の震源域で行っている緊急調査で撮影されました。

東京大学 大気海洋研究所 山口飛鳥准教授
「表面がとても新鮮、フレッシュです。まったく生き物もコケも付いていないし、恐らく、これは今回の地震で動いた断層が海底に露出したものだというふうに考えています」

 元日の地震で動いたとみられる断層が撮影されたのは初めてです。

 この断層が、能登半島の北部沿岸を襲った津波の一部を発生させた可能性があるということです。

 調査の成果は、政府の地震調査委員会の評価にも活用される予定です。

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