能登半島地震 海底断層の撮影「想定以上のデータとれた」調査船が帰港[2024/03/16 12:16]

 能登半島地震の震源断層を調査していた船が東京港に帰港しました。海底の断層の撮影に初めて成功するなど、研究者は「想定以上のデータが取れた」と話しています。

 学術研究船「白鳳丸」は4日から能登半島地震を引き起こした海底断層を緊急調査し、16日午前、東京港に帰港しました。

 調査では石川県珠洲市沖で今回の地震で動いたとみられる断層を初めて撮影したほか、津波の原因となった可能性がある断層帯も発見しました。

東京大学 大気海洋研究所 朴進午准教授
「冬の日本海でこのぐらいデータが取れるとは思わなかったんですね。『この時期にこんなに取れるものか』とびっくりしていて非常に満足。サンプルのデータを持ち帰ってデータ解析を進めることが非常に楽しみ」

 この調査結果は、5月の学会で発表されるほか、政府の地震調査委員会にも報告することにしています。

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