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「大川原化工機」を巡る違法捜査事件で逮捕・起訴された元顧問が勾留中に胃がんが見つかったものの適切な医療を受けられずに死亡したとして遺族らが国に損害賠償を求めた裁判で、東京地裁が訴えを退けました。東京地検は元顧問が死亡した後に起訴を取り消しました。
機械メーカー「大川原化工機」の顧問だった相嶋静夫さん(当時72)は、軍事転用が可能な噴霧乾燥機を不正に輸出したとして逮捕・起訴されました。
相嶋さんが東京拘置所での勾留中に判明した胃がんで死亡した後に、東京地検は起訴を取り消しました。
相嶋さんの遺族らは死亡したのは勾留中に適切な医療を受けられなかったからだとして、国に損害賠償を求める裁判を起こしました。
東京地裁は21日の判決で、「医師は検査の結果、東京拘置所における医療設備などでは限界があったため、外部病院との調整を開始した」「緊急に手術を要するような症状があったという事情は認められない」などとして訴えを退けました。
大川原化工機を巡る別の裁判では、違法な捜査により社長らが逮捕・起訴されたとして、東京地裁が去年12月に国と東京都に約1億6000万円の賠償を命じる判決を言い渡しています。
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