警察庁長官「組織犯罪対策を大きく転換させる時期」[2024/03/21 23:45]

 暴力団組員らの数が去年、過去最少となった一方で、SNSなどで犯罪の実行役を募る新たなグループが勢力を拡大しています。警察庁の露木長官は「犯罪対策を大きく変換させる時期」などと会見で述べました。

警察庁 露木康浩長官
「組織犯罪対策の在り方を大きく転換させなければならない、そういう時期にあるんだと思います。我々、警察の組織体制、これも変えて行かなければなりません」

 警察庁によりますと、暴力団らの人数は去年、2万400人で、19年連続で減少しました。

 一方で、SNSを通じて強盗や詐欺を実施する「匿名・流動型犯罪グループ」は、実態が見えにくく、警察庁は治安上の大きな脅威と位置付けています。

 露木長官は21日の会見で、こうしたグループについて「部門の垣根を取り払って取り締まりを徹底していく必要がある」と述べました。

 警察庁は4月から全国の警察に特殊詐欺専門の捜査班を設けるなどし、捜査体制の強化を図っていくとしています。

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