世界初!“電力ロスなし”超電導送電システムで電車を走行[2024/03/21 23:45]

 静岡県伊豆の国市などを走る「伊豆箱根鉄道」で、電力のロスがない超電導送電システムを使って電車を走らせる世界初の取り組みが始まりました。

 鉄道総合技術研究所は13日から22日まで、伊豆箱根鉄道で超電導送電システムを使い、世界で初めてとなる検証をしています。

 特殊な素材のケーブルを冷やすと電気が熱などで失われないという仕組みが応用されています。

 今回は100メートルほどのケーブルですが、数キロのものも開発されていて、導入されれば膨大なコストがかかっている変電所の数を減らせるほか、省エネにもつながるとしています。

 担当者は変電所を維持するコストの半分ほどでこのシステムが導入できると見込んでいます。

 そのうえで、「変電所の跡地の利活用などを含めると、多くの人に貢献する世界的に見ても良い研究」と話しています。

 10社ほどの鉄道事業者から問い合わせがあり、今回の検証で問題がなければ導入に大きく近付くとしています。

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